こんにちは。

心理士の入江です。

この季節の日の暮れ方をつるべ落としと言うのですが、本当に、ストン、と日が落ちてしまうので、暗くなってきたなと思ったらお早めに、お気を付けてお帰りくださいね。

 

今回は、最近私が読んだ小説のお話をしようと思います。

本屋大賞に輝かれた本で、ご存知の方も沢山いらっしゃるかと思います。

私も「本屋大賞!」と言う文字に目が留まりその本を発見したのですが、惹かれたのは、帯に書かれた『せっかくの善意を、私は捨てていく。そんなものでは、私はかけらも救われない』という一文でした。

 

思い込み、決めつけ思考というものが私たちの考え方のクセとしてあると言われています。

全体像ではなく、その一部、自分が見ているところだけで「〇〇だ」と判断する思考で、レッテル貼りという言葉に言い換えても良いかもしれません。

 

 

さて、仮にレッテルを貼られた人がしんどい、つらいと感じた時に善意から言葉を投げかけられたとして、それはその人に響くでしょうか。

もちろん響くこともあると思いますが、おそらく、その善意の言葉はその人に貼られたレッテルに向けて投げかけられたものなので、響かないどころかたまったものではないと感じるかもしれません。

しかし、得てしてこういった出来事は私たちの身の回りでもしばしば起こり得ることであるし、もしかしたら自分がレッテルを貼って人をみていることもあるかもしれません。

 

そういった時、どうすればいいのでしょうか。あるいは、どう気づいたらいいのでしょうか。

レッテルを貼られた側の立場として、あるいは貼った側の立場になっていたとして、どのようにそのことに向き合っていくのか、この小説は、そのうちの1つの方向性を示してくれているのではないかと感じました。

そして、毎回の文言になるのですが、皆様ならこのような立場に立った時どうされるのか、また機会がありましたらお教えいただけたらと思います。

 

最後に、お話の中でウィスキーと一緒にバニラアイスを食べる場面があったのですが、その描写がとてもおいしそうで、印象に残る小説でした。

 

心理士 入江